高血圧治療に起こる顔面紅潮と動脈硬化指数による予防

高血圧患者にとって恐ろしいものは合併症であり、最も注目されるのが動脈硬化です。血圧が高い状態を維持してしまうとそれだけ血管にストレスをかけ続けることになってしまいます。それに順応するようにして血管が肥厚して圧力に耐えられるようになっていきますが、その結果として血管の柔軟性が失われると共に血液が流れる部分が狭くなってしまいがちです。そういった経過を経て動脈硬化が生じてしまうと、様々な動脈硬化性疾患を引き起こすことになってしまうのです。
高血圧治療時には顔面紅潮がよく症状として表れます。顔面紅潮は降圧剤によりもたらされていることが多く、毛細血管拡張が起こることで紅潮が起こると理解されています。一方、動脈硬化に影響する因子は高血圧だけではなく、生活習慣病とされる一連の疾患には多かれ少なかれリスクを高める可能性があります。脂質異常症はその代表的なものの一つであり、血中の脂質濃度が高まることによって動脈硬化のリスクを高めることが知られています。そのリスクの高さとして用いられるようになってきた指標が動脈硬化指数です。
動脈硬化指数はLDLとHDLの比で表される指数であり、動脈硬化指数が高いほど動脈硬化のリスクが高いとされています。以前は総コレステロールの高さが動脈硬化に影響していると考えられていましたが、LDLが動脈硬化のリスクを高めるのに対して、HDLがそのリスクを低減させるということがわかってきました。その影響を受けて、両者の比によってリスクを考えるようになってきているのです。動脈硬化指数を指標として脂質異常症の治療を行っていくことが動脈硬化のリスクを下げる上で重要ととらえらえるようになっています。